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レスポンスヨガのこと&参加者のお声2

お芝居をしていたときの話です。

『鬼平犯科帳 本所桜屋敷』

という舞台に出演したことがありました。

京都南座で1ヶ月間上演した後に、1ヶ月かけて全国をまわる、

という大きな商業公演で、

もちろん制作は松竹、
主演は故中村吉右衛門さんでした。

看板役者は、錚々たる方ばかり、

他は、ほとんどが歌舞伎の方、女優は新派、脇を固めるのは殺陣師陣、という座組で

私のようなひよっこは1人だけ。。。
(事務所に入って2年目)

総勢50名以上のそんな面々が一堂に会した稽古初日は、、

そこにいるだけで精一杯

出番の前は足がすくみ、

みんなの視線が一斉に注がれた瞬間、

新参者の心臓は止まり、

たった二言三言の夜鷹のセリフも、まともに口にできませんでした。。

ひどかったー あのときの自分。笑

その日、はじめは好奇の目で見られていたけれど、

あの子できないんだと思われたら

もう、誰も、一瞥も、くれませんでした。

演出の戌井一郎さんも、なーんも言ってくれなくて。

どん底の気分で家路についたのを今でも思い出します。

厳しい世界でした。

あのときの私は

緊張とプレッシャーの中、頼れる身体の感覚みたいなものが全くなかったんですよね。

小手先でうまくやろうとして、
身体とか呼吸とか、大切にしていませんでした。

まともにそこに「立つ」こともできなかった。。

鬼平だったら、
まず江戸時代の人として板の上に立てるか、ってことですよね。

そういうことが全くできてなかった私は、

着物を着て緊張しているだけの、
ただの現代の若者でした。
(当時は20代前半、、ははは)

しかも、相手の女優さんと呼吸を合わせようともしなかったし、

かけられたセリフもちゃんと聞いていなかったと思います。

実際2ヶ月の間に、周りからたくさん教えてもらい、
多少の気づきもあって、現場で少しは成長したと思うのですが、

まあ、下地がね。なさすぎました。

演じるために必要な自他への意識がなさすぎたんです。




それから30年近く経って始めた、
表現者向けのヨガクラス「レスポンスヨガ」は

どんなときでも、自分を失わずにいられるような身体と心を作っていこうというクラスです。

私の中では、ボイトレの一つでもあります。

人の前に立ったとき、

思い通りに身体が動き セリフが言えて 歌が歌えるような状態を

ヨガや呼吸をしながら探しています。

あの鬼平のとき。。

下半身はしっかと地面を捉え、上半身は自由、

そんな身体を携えて、内外に意識を持てていたら、、

心と動きとセリフがつながって、
もう少し自由に立ち振る舞えたかもしれないな。

下手くそでも、そこにしっかりいられたかもしれないな。。。

もう一回やり直したいかって聞かれたら、迷わずNOと言うけれど。。笑

おっと。レスポンスヨガの話。

自分の「内側」と「外側」に同時に目を向ける

というのは、表現の基本的なスタンスですが、

そこにフォーカスしていろいろやってみると、
新たな発見があって、とても面白いです。

ただ、、、一回参加しただけでは、よくわからないでしょう。

簡単に獲得できる感覚ではありませんから。

何度も繰り返して、実感を重ねてもらえたら良いなと思っています。

人前に立つことを丁寧に捉えてみたい人は、ぜひ参加してみてください。

最近のご参加者のお声も掲載させていただきますので、ご参考に。


〈ご参加者の声 その2〉

⭐️ただ身体を柔らかくするヨガとは違う、レスポンスヨガ。

回を増すごとに、自分の身体の内側や意識と向き合うことにも慣れてきたように感じます。

また、ペアを組んで行う動きは、他の人と呼吸と体の反応を合わせることに繋がっていき、反応が合わさった時は、このレッスンの本質がちょっと見えたようで達成感を感じました。

毎回色んな発見があり面白いです。

⭐️漠然とした身体の認識が、よりはっきりと感じられるようになりました。
毎レッスン発見があり、終わった頃には整った心地がします。
グループレッスンは他の参加者の方もいらっしゃるので、周りの人の声を聴けるようになりました。

⭐️レスポンスヨガに参加して
ひとつづつ丁寧にじっくりポーズして呼吸して知ってるつもりの自分の身心と改めて少し知り合い直してる気がしました。

ひとことにはまとまらない!😅

楽しく肯定的に切なさと向き合って薄皮一枚剥けて帰る
お家に帰って薄皮眺めてちょっとやる気になるみたいな感じ?
の時間でした。

⭐️ペアを組んで立ち方座り方を確認しあうことで、自分から他を知り、他から自分を知ることができた。
その上で、内向きの自分と外向きの自分の意識を持ってレッスンに取り組めた。
パフォーマンスにはどちらの意識も不可欠だと思うが、バランスを取るのが難しい。
そこを深めるレッスンはなかなかないので、とてもためになった。

⭐️一般的なボイストレーニングは、自分の呼吸や筋肉に集中して取り組みますが、
レスポンスヨガでは"他者を意識しながら"同時に良い呼吸も保つ、という訓練ができるのが素晴らしいです。
お客さんが目の前にいる場面などで学びを活かせるので、より実践的なトレーニングだと感じます。



皆さんにはお断りして、ほぼ原文のまま掲載させていただきました。

ご参加者の皆さん ありがとうございます。

“response”ヨガクラス Vol.7 & 8

日時 : 9/27.   10/25   (水)pm7:15-8:45

会場:下北沢ヴィンテージスタジオ

担当:ERI

参加費:2,500円
・お支払い方法はお申し込み時にお知らせいたします。
・前日pm6:00以降のキャンセルは、料金を全額頂戴いたします。

お申込み: コンタクトページよりお申込みください